東京のタクシーが変わる! ジャパンブルーの次世代タクシーが走り出す!
2017年10月31日2017年10月23日、MEGA WEB トヨタシティショーケース(江東区青海)において、トヨタ自動車のタクシー車両としては22年ぶりとなる新型車「JPN TAXI」(ジャパンタクシー)のデビューイベントが実施されました。「JPN TAXI 出発式」と表した式典には、トヨタ自動車 豊田章男社長をはじめ、タクシー業界からは、全国ハイヤー・タクシー連合会 川鍋一朗会長(日本交通会長)、行政からは、石井啓一国土交通大臣が出席、登壇し、次世代のおもてなしタクシーがお披露目されました。
(写真左から)川鍋一朗会長、豊田章男社長、石井啓一国土交通大臣
ジャパンブルーが目印
タクシー業界でのシェアが約8割とされるトヨタのタクシーは、これまでセダン型の「コンフォート」でしたが、新型車となるJPN TAXIはワゴン型。古くから日本を象徴する色とされてる深い藍色がメインカラーに選ばれ、業界へは「深藍」(こいあい)と名付けて車体の色を統一するように求めていくようです。藍色は海外で「ジャパンブルー」と呼ばれていることを引き合いに、川鍋会長は「2020年までに東京のタクシーの3台に1台をジャパンブルーの新型車にしていきたい」と話し、ニューヨークの「イエローキャブ」やロンドンの「ブラックキャブ」と並んで、日本のタクシーの象徴的なカラーとなれば、とのことです。
おもてなしタクシーとしての期待
また、日本のタクシーのホスピタリティーの高さが、新型車の導入でより向上することに期待がかかります。トヨタの豊田社長は、JPN TAXIが「安心で安全、そして清潔だ」と説明。川鍋会長とのトークショーでは、終始笑いの絶えない和やかな雰囲気で進行し、豊田社長の小学生の頃の夢がタクシードライバーだったと話し、「トヨタという会社にとっても個人にとってもタクシーは特別な存在。このタクシーで東京の街から日本の風景を変えたい」と熱く語っていました。
実際にJPN TAXIは、床を低くし、乗降部は大きな開口部を持つ電動スライドドアにするなど、高齢者や車いすの使用者を想定し、さらには海外から訪日した大柄な外国人など、誰もが快適に乗降できる作りとなっています。
笑いあり、裏話ありの豊田社長(写真右)と川鍋会長(写真中央)のトークショー
次世代タクシーとしての取り組み
ほかにもトヨタは、東京ハイヤー・タクシー協会(千代田区・川鍋一朗会長)と共同で行なっているビッグデータ活用の実証実験を紹介。東京都で走るタクシー500台に搭載した通信型ドライブレコーダーで収集される走行画像や動画、車両データをもとに、渋滞情報をリアルタイムでスマートフォン向けアプリに配信できるサービスを、18年春から提供予定と発表しました。
トヨタと東京ハイヤー・タクシー協会が共同で進めるビッグデータを活用した次世代タクシーのサービス
東京の街を走りはじめたジャパンブルーのタクシーは、安心、安全、そして便利な「次世代おもてなしタクシー」として大きな期待がかかります。都内で見かけたら、ぜひ積極的に利用してみてください!