池袋駅前にある昭和の味!創業100年タカセのあんぱん|豊島区
2018年09月06日昭和な気分でほっこりランチ。
パン・洋菓子 & 喫茶 & 洋食レストラン「タカセ」
このお店を初めて訪れた人はかならずこう言うはず。
「駅前のこんな場所に、こんなお店があったんだ!」
池袋駅東口付近はいつも大勢の人々で混雑しています。明治通りに面し、タクシー、乗用車やバスの往来も激しく、街のざわめきを常に感じさせられるエリアです。
でも、ひとたびこのお店に入るとそこは別世界のよう。
お客様で店内が賑わっていてもなぜかのんびりした空気感が漂っているのです。
1階のパン売り場
1階のケーキ売り場
創業約100 年の歴史を持つ洋菓子の老舗
お店の名前は「タカセ」。
池袋駅東口すぐ前のタカセセントラルビルの1階にあります。創業は大正9年(1920 年)といいますから、皆さんが生まれる前からあるお店です。
池袋を起点とする交通機関をご利用の方の中には、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
「タカセと言えば、昔ながらのという枕詞が付くぐらい変わっていないんですよ。長く、慣れ親しんでいただけるお店作りを心がけているせいか、親御様世代から二代、三代とご利用いただいているお客様は多いですね」とおっしゃるのはタカセ常務の森 弘樹さん。
パンやケーキ、洋食メニューを始め、お店の内装や店員さんの応対、今では珍しくなったガラスケースのメニューサンプル等々、街の様子が一変しても、ここにはいつでも変わらない風景があります。
そんな様子が初めて来店された方にも伝わって、のんびりした雰囲気を感じていただけるのかもしれません。
包装紙は東郷青児
メニューの表紙も
■タカセHistory( ヒストリー)
創業当初から池袋駅前にて洋菓子販売を続け、昭和10 年頃からはパン、洋菓子、レストランの3 本柱で営業を開始。
戦時中は空襲で焼け出され休業せざるをえない時期もありましたが、戦後は復興に尽力して4 階建てのビルを新築、昭和37 年には「洋菓子のタカセ」として法人化。
この時に新しくなった包装紙には東郷青児の絵が採用されています。
東郷青児は、甘美な女性像で一世を風靡した洋画家です。現在でもメニューの表紙や包装紙、クッキー缶に使用されています。
時折東郷青児の地方のファンの方からクッキーのお取り寄せの依頼が入ることもあるそうです。
そして、昭和53 年に9 階建てビルに改築、現在に至るそうです。池袋本店の他、池袋、巣鴨、板橋に5 店舗展開しています。
■これがタカセの楽しみ方
1階はパンと洋菓子売り場。洋菓子でスタートしたタカセですが今はパンがメイン。
実は今回タカセさんを紹介してくれたのは豊島区在勤で豊島、目白など池袋副都心エリアを営業域とする女性タクシードライバーさん。
彼女はほぼ毎日ここで焼きたてのパンを購入してから仕事に出かけています。
お気に入りはアンパン140 円とアップルロール540 円とか。
常務曰くタカセの超ロングセラー、売れ筋二大看板商品だそうです。美味しいものはみんな大好きです。
定番のアンパン
人気のアップルロール
そして、2階の喫茶室ではケーキセットや手作りあんみつなどをいただきながら楽しいおしゃべり。
オーダーを受けてから生クリームをホイップするパフェも人気で、チョコパフェ、フルーツパフェ、イチゴパフェと種類も多くメニュー化されています。
お腹がすいたら3階のグリルレストランへ。
素材と安全にこだわった添加物一切なしの手作りハンバーグやオムライス、ビーフシチューにナポリタン等お馴染みの洋食をいただきます。
家庭では手間がかかるデミグラスソースもここでは手作りで提供されています。
2階の喫茶室は待ち合わせに最適
各階の入り口のガラスケースには、特に外国人に好評だというサンプルメニューが並びます。
特に洋食メニューのサンプルは本物そっくりのボリュウム感で圧倒されます。
グリルレストランのメニューサンプル
池袋駅周辺の景色が眺められる9 階カフェラウンジには、幸せなため息を誘うくつろぎ空間が広がります。
夜10 時までの営業なので、ゆっくり池袋の夜景を楽しむことができます。
ぜひ体験してほしい9階ラウンジのゆったり感
本店裏には1,2 階合わせて150 席あるコーヒーサロンタカセがあります。朝7 時30 分から1 階奥のパン工房で作られた焼き立てパンの他、コーヒー、スープなどがいただけます。
これがタカセの楽しみ方。いずれも手ごろな値段で、お茶や食事を楽しめるので、ご家族と、お友達と、あるいは仕事の打ち合わせ等で利用されています。
コーヒーサロン外観
焼き立てパンが並ぶコーヒーサロン
■変わらないことも財産
「一過性の新しい商品が流行っているからうちもというのではなく、いつ来ても変わらないから提供できる安心感、それがタカセの財産と思っています。それでも新しい対応を加えながら少しずつは変わっているんですが、あまり大きくは変わっていないと思います。」とおっしゃる森常務。
それが老舗ならではの経営哲学と感じました。いつ行っても変わらない安心感、タカセのようなお店がずっと続いていって欲しいと心底思いました。
ギフト好適品も
■アクセス
住 所/東京都豊島区東池袋1 - 1 - 4 タカセセントラルビル
営業時間/ 1 階パン・洋菓子 8:00 ~ 22:00
2 階喫茶 9:00 ~ 22:00
3 階レストラン 11:00 ~ 22:00
9 階ラウンジ 11:00 ~ 22:00
別館コーヒーサロン 7:30 ~ 20:30
最寄駅/池袋駅(JR 線、東武東上線、西武池袋線、東京メトロ副都心線・丸ノ内線・有楽町線)
下車東口 徒歩1 分
タクシー利用/池袋駅東口前 明治通りとグリーン大通りの交差点角
タクシー豆知識/池袋駅前にタクシープール有
電話番号/ 03-3971-0211( 代)